「大きなビジネスを描くには、まず安定収入が必要」と言われて思った

ある社長が、「会社をつぶして学んだこと」を話してくれた。 | Books&Apps

を読んでみた。なかなかおもしろいですね。 とりあえず1箇所だけ参照してみると、

"まだある。3つ目は、「大きなビジネスを描くには、まず安定収入が必要」ってことかな。"

おそらくだけど、大きなビジネスを描くには安定したカネの供給が必要だということを言いたいんだと思います。大きなビジネスというのは自社製品・自社サービスでないといけません。 受託開発というのはかなり属人的な仕事になりますし、仕事のスケールが不可能です。 そして、自社製品・サービスを安定的に売れるようにするには時間がかかります。 その状態までどうやって会社のカネをつないでいくのかというのが 上の安定収入が必要ということだと思います。

カネを供給していくには無限に方法はあるのですが、私が会社を13年経営してきた中ではほとんど次の2種類です。

  1. パトロンにカネを出してもらってひたすら走る(ベンチャーキャピタル、親会社など)
  2. 受託開発をしながら収益をあげて、自社製品・サービスにリソースをつぎ込む

1は瞬発力があります。というか、ひたすらやらないと次のステージに行きません。 ダメならパトロンがカネやリソースをつぎ込んでくれなかったら解散です。 俗にいう子会社とかベンチャーはこれだと思います。

2はゆっくりです。受託開発をしながらの余剰リソースをつぎ込む形なので、当然です。しかも、かなり割のいい受託開発というか優秀なスタッフでないといけません。いっぱいいっぱいの業務だと経費と給料を支払ったら終わってしまいます。デスマーチやっているんじゃ時間をとられて無理です。会社の20日の営業日のうち、12日ぐらいを受託開発して、8日を開発にまわすような感じじゃないとだめだと思います。前に進みません。

えっと、私は会社を受託開発からはじめました。3年目に受託開発からの脱却を考えて、4年目に自社サービスに着手しはじめました。

現在どうかというと、自社サービスを含むストック収入が売上の大体半分ぐらいです。受託開発は相変わらずやっています。ただ、発注元は同じ所なので、断ることもしません。安定した受託開発みたいな側面もあります。新規の顧客からの依頼はほとんど断っています。

まだ大きなビジネスには達してはいないのですが、まだまだ粘ります。 福島で働きたい若いエンジニアがいたら声をかけてください。

  • 経営は安定重視です。地方なので、地元に転職先はないと考えています。
  • 給料は地元の他社よりはあると思います。公務員よりは少ないです。ただし、爆発的な利益がでたらみんなに賞与で支払います。
  • 今までで辞めていったスタッフは5人しかいません。まだ社会保険の社員番号が11とかです。ほとんど辞める人はいません。
  • 解雇した社員はいません。(パートはいます。)

もっと詳しく知りたければ、お問い合わせください。@xibbar まで。