今回のケンミンショーの津軽弁講座が俺の中では神回だった
ケンミンショーがお蔵入りになっていた津軽弁のVTRを解説してもらうというものをやっていました。 これが面白かった。
http://www.ytv.co.jp/kenmin_show/secret/this_week/bn1697296.html
秋田県由利本荘市出身の加藤夏希さんが、「東北弁はだいたい分かるけど、津軽弁だけはわからない」とか言っていたのですが、
何言ってんだ!
秋田県人でもわかるわい!
と言ってもまあ県央と大館北秋じゃ言葉がだいぶ違うのですよね。 秋田県の県北地方である大館北秋地方(大館市、北秋田郡)は津軽弁とそんなに言葉が変わらないです。 なので、津軽弁がわかります。イントネーションも近いです。大きく違うところは2つ。
- 「まいね」は使わない。秋田では普通に「ダメ」と言う。
- 「〜はんで」は「〜んて」と言う。
この2箇所がわかれば大館の人だったら理解できると思う。
まずこれ。
なんだ「はんで」を「〜て」に変えたら大館で普通に使う言葉じゃないか。
「50年も60年も生きた人だもの。歳とってしまったから家にいるのよ。」
次はこれ。
これは大館弁への修正なしだ。そのまま通じる。
「ここがうちのところだったら食べさせてあげたのに。他人のところだとね~ハッハッハ。」
つぎはこの高校生。
これは大館の人だったらわかるかもしれない。旧北秋田郡だと「わった」は言わないのですが、 大館市は「とても」とか「すごく」を「わった」とか「わったり」と言うのです。高校生の時、だいぶ戸惑いました。 なので、大館の人だとわかるかもしれないです。 「わったり食ってらしわーいま」が大館弁です。 ちなみに、うちの親父は「のりでねくってらっしゃわーいま」と言います。 わかるかな。まあ、わかんねーだろな。
「メッチャ食っているし、私いま。」
が正解。
つぎはこのおじさん。
特に修正ないな。秋田でもこのぐらいは年寄りは言う。
「ある。若い時だったけど。今では歩いてないな〜。乗って歩いてないな~。」
※ 「車に乗って行く」のことを「車で歩く」といいます。「車であぐ」ね。
次はこのマダム。
特に工夫もなくわかります。
「だけど、夜中に物音がすると、わ!と思う時、びっくりする時があるけどね。」
「まいね」を「ダメだ」に置き換えたら大館で通じます。
「これ、だったらきちんと書かないとならないよな〜。こんなきたない字で馬鹿だな〜。ちゃんと書かなきゃダメだよな。綺麗に書かないとダメということよ。」
というわけで、半年間の避難中、うちの家内は秋田弁には苦労したようです。 でも、秋田弁で話すのは楽しいのです。 なんというか、抑揚が言葉の一部になっているので、気持ちが伝わりやすいんじゃないですかね。