起業当初に勉強したこと

会社を起こした時、技術的なことはある程度自信があったのですが、 経理だけは全くやったことがありませんでした。

起業した時、福島大学の仲の良い経済学部の先生が、経理がわかる優秀な右腕が必要だと言いました。 当時は大学の先生の発言がこんなにもいい加減なものだとは知りませんで、そうか、そういう人を探さなきゃと思いました。 そう思ったものの、そんな人がどこにいるのかもわからず。 仕方ないので、そんな人を見つけるまで、私が経理を勉強することにしたのです。

帳簿のつけかたも全く知らないので、別の経済学部の先生に会計事務所を紹介してもらいました。 会計事務所では、毎月帳簿の付け方を指導してくれることになりました。 私は暇だったので、車で福島から本宮まで通いました。

1年後、手書きの簿記から、弥生会計への直接入力に変更しました。 このころ、社内に現金を置かなければ数える必要がないという事実に気が付き、 ラビックスは社内に置く現金はゼロ円になりました。 大分簿記作業が楽になりました。 現金が必要なときは、藤岡が立て替えるという方針で今に至っています。 (ラビックスの財布のようなものがあって、パートさんがよく持ち出すのですが、あれは私の財布です。^^;) 経理の指導も半年に1回になりました。 その後、納税が必要なタイミングのみの指導になりました。 そうしているうちに、私も徐々に経理の本を読み、分析の仕方を覚え、経理に強くなっていったのです。

最初にパートを雇うまでの間、2007年までは私が簿記を担当していました。 この経験が私が経理ができるようになった理由です。

この時、いろいろな経理の実務の本も読みましたが、 経理の哲学を得る優秀な本として、次の2冊がありました。

実学は、京セラの経営哲学の経理面を見ることができます。私の会社の経理方針にかなり活きました。 会社にお金が残らない本当の理由は会社にお金を残すための方法がかかれていました。

おそらく、一般的に言われているような経営を行っても会社にお金は残りません。 私も努力を重ねて約700万円のキャッシュをためて、 ラビックスを資本金1000万円の会社に増資したのでした。 利益を出してお金をため、一気に放出して次のチャレンジをするという流れは 松下幸之助ダム式経営そのものです。とても勉強になりました。

私のことをすごいとかいう人がいますが、よかった。まーそれでよかった。 天才と言われたことは一度もありません。よかった。 天才ではないのです。努力してきました。それを継続してきました。 「継続は力なり」小学校の時の石川教頭先生(通称ホサキ)が好きな言葉でした。 よく書道の時間に黒板に筆で書いていました。 この言葉が今になってこんなに自分に刺さるとは思いませんでした。