「xxxで起業して成功したい。」と言うのは贅沢だ

社長を10年もやっているので、いろんな起業家を見てきました。
新規にたちあげては消えていく人を数多く見てきました。
 
最初っから「うまくいかないだろこれは。」ってのがあって、
それは「自分が売りたいものを売って成功したい。」という人。
例えばそうだなぁ、

  • 「おしゃれなニット製品」を売って成功したい。
  • 「おいしい中国茶を輸入販売」して成功したい。

まあ、起業ブームに乗って何をするかも決めずに
起業する人もいたので、それよりは大分マシなのですが、
起業してそれなりに売上をあげて
会社を回していくって簡単じゃないのです。
んで、業務を最初から決めつけている人に対してするやり取りが、
「んで、どっちをやりたいの?」
「えっ?」
「えっと、ニットを売りたいのか、起業して成功したいのかどっち?」
「えー?、ニットを売って成功したいんだけど。」
「それが成功の近道なの?」
「うーん、うーん。」
「自分が売れるものと言ったらニットぐらいんなんだ。」
「成功しないからやめたほうがいい。発想が逆だよ。」
「お客さんが買いたいものを探しだすところからスタートしたほうがいいよ。」
 
もちろん、おしゃれなニット製品を売って
成功する人もいるとは思いますが、
そんなのほんとに一部の人だというのがわかりました。
開発と販売のどちらも出来る人っていません。
セールスで成功している人は、
開発していません。どちらかしか出来ないんですね。
 
開発メインの会社だったら、売れるものを作っていける能力が必要です。
販売メインの会社だったら、売れるものを探しだす能力が必要です。
 
上のような「xxxを売って成功したい。」という例は
ほとんどの場合、事前調査不足です。
そして、そのような会社は消えて行きました。
 
うちはそれなりに柔軟に売れるものを作ってきたということでしょう。
それなりに10年続いたので。
 
というわけで、
「xxxで起業して成功したい。」ってのは贅沢です。
成功するためには、xxxからoooに乗り換えてでも成功を勝ち取りましょう。
柔軟に売れるものを探しだして開発する、
もしくは開発できる人と組んで販売しましょう。
 
偉そうに言っていますが、自分がまさに実践中のものです。
 
ではでは。